炭素源不要・高効率な脱窒処理で、水処理の未来を革新

「WaterBio-Max + AMX 協調型脱窒システム」は、従来の脱窒処理を大幅に効率化し、外部炭素源なしで高効率な窒素除去を可能にした次世代の水処理技術です。
好気・嫌気の反応を自然に共存させ、エネルギーとコストを削減しながら、持続可能な水循環を実現します。

革新を支える四つのコア技術

炭素源不要で高効率な脱窒処理

従来必要だった外部炭素源を一切使用せず、自然由来のアンモニアと亜硝酸だけで窒素除去を実現。運用コストの大幅削減と、温室効果ガスの発生抑制を同時に達成。

好気・嫌気の協調制御による安定運転

WaterBio-MaxとAnammox菌が連携し、好気と嫌気の反応を最適にコントロール。水質の変動にも柔軟に対応し、安定した処理性能を実現します。

省スペースで新設・改修に対応

従来法に比べて反応タンクの容積を大幅に削減可能。既存施設の改修でも導入が容易で、中小規模施設にもフィット。

脱炭素とSDGsに貢献する次世代技術

化学薬品の使用量削減、CO₂排出の抑制、エネルギー使用量の低減。持続可能な水処理ソリューションとして、環境負荷の少ない社会インフラ構築に貢献します。

導入するだけで、持続可能な処理とコスト削減を同時に実現

従来の反硝化プロセスでは、外部炭素源(メタノール等)の添加が不可欠で、運用コストと環境負荷の両面で課題がありました。
「WaterBio-Max + AMX 協調型脱窒システム」は、この課題を根本から覆し、有機物が乏しい水でも高効率な窒素除去を実現
さらに、運転管理の簡素化とエネルギー消費の最適化を同時に実現し、持続可能な水処理施設の運用を後押しします。

鹿児島大学との共同研究により実証された効果

WaterBio-Max + AMX 協調型脱窒システムは、鹿児島大学農学部との共同研究により、実際の下水処理条件下で高い効果が実証されました。
実験では、アンモニア態窒素(NH₄⁺)・全窒素(TN)・COD(化学的酸素要求量)の顕著な低下が確認され、さらに、脱窒に関与する複数の遺伝子発現が増加。これは、製品が微生物の働きを活性化させ、窒素除去性能を強化することを意味します。

鹿児島大学との共同研究では、WaterBio-Max + AMX システムの導入により、アンモニア態窒素(NH₄⁺)、全窒素(TN)、および有機物(COD)が短期間で大幅に減少することが実証されました。 グラフは、処理開始から24日間における水質成分の変化を示しており、CODは最大約250 → 20 mg/L以下に減少、NH₄⁺やTNも70%以上の除去率を達成しています。​

製品添加の初期段階で、アナモックス細菌の発現レベルは前処理期間の9.4倍に増加した。製品添加の後期では3.3倍に減少したが、製品添加中止後に再び8.5倍に上昇した。これは本技術が微生物活性を迅速に高め、脱窒性能を科学的に裏付ける証拠となっています。

我々の強み

科学的根拠に基づく実証技術

WaterBio-Max + AMXシステムは、複数の下水処理施設での実証実験と大学・研究機関との連携により、科学的根拠に基づいた処理性能が確認されています。グラフやデータとして可視化されており、安心して導入できる信頼性があります。

メンテナンス性と安定性を両立した設計

日常の運転管理がシンプルで、複雑な外部炭素源の制御が不要。さらに、AMX菌の安定的な定着・維持を促すバイオリアクター構造により、長期運転でも性能が劣化しにくい仕組みになっています。

現場ニーズに寄り添ったカスタマイズ提案

我々は施設ごとに異なる水質条件・処理目標・既設設備の制約を理解したうえで、最適な導入形態(新設/改修)を提案可能。地域特性や予算制約に応じた柔軟な設計対応が可能です。

脱炭素・脱炭素時代に即した最適解

炭素源ゼロで高効率脱窒を実現する本技術は、CO₂削減・環境負荷軽減を重視する社会潮流にフィット。ESG投資や環境認証にも貢献し、企業や自治体の評価向上にも寄与します。

晟栄バイオテック研究所

私たち晟栄バイオテック研究所は、持続可能な社会の実現を目指し、革新的な水処理技術の開発と現場導入を行っています。現場で培った経験と科学的エビデンスに基づいた提案力で、多くの自治体・企業から信頼を得てきました。
私たちの強みは、「現場を知る技術者」と「研究で磨かれた知見」の融合にあります。水処理の課題に真摯に向き合い、実現可能な最適解をご提供します。